頭の体操クイズ – File.035
タイトル:隠れた真実の見抜き方
難易度 :上級
タイプ :推理力
所要時間:5分
出題元 :FBI 入試練習問題
問題

[問題]
約4,000年前にグリーンランドの西海岸に住んでいた男性の遺体が最近になって発見されました。彼の髪のDNAを鑑定した結果、研究者は、グリーンランド居住者が「サッカク」と呼ばれるパレオ・エスキモー文化に属しており、「サッカク」の最も近い親戚は、シベリアの最東端に住む「チュクチス」であると判断しました。
以下の内、正しい論理的な考察はどれになるでしょうか。
- 文化的には、チュクチスはエスキモーだった。
- 遺体となって発見された男性は白骨化した状態で発見された。
- 4,000年以上前にシベリアからグリーンランドへの移住がありました。
- 4,000年前、グリーンランドの東海岸はおそらく人口が少なかった。
[補足]
・特になし。
ヒント
消去法で間違った解釈の考察を除外していく。
キーとなる単語を中心に論理的に判断できる状況を整理してみる。その整理された状況を繋ぎ合わせてみる事で見えてくる事実がないのか考察する。
解答
[正解]
3
[補足]
日常で応用できるような消去法ではない観点で考察をしてみます。
まずは、色々出てくる曖昧に理解している単語に意識を向けないように、「何か意味のある言葉」として捉えておき、理解する必要があるかはその先で考えるようにします。
この手の会話が出てきた場合、要点だけを掴んでいくように私はしています。この時に、時系列は考察における重要な項目になりますので、そこだけは詳細に理解するように心がけています。
- グリーンランドの男性の約4000年前の遺体が最近になって発見された。
- 遺体の男性は髪の毛のDNA鑑定からサッカクだった。
- サッカクはエスキモー文化に属している。
- サッカクの最も近い親戚は、シベリア最東端に住むチュクチスだった。
この要点を踏まえると、どの選択肢も文章に書かれていないので、全てが間違いであるように見受けられます。しかし、「サッカク」と「チュクチス」に親戚関係があることから、シベリアからグリーンランドへ移住があったことは説明がつきます。
そのため、妥当な解答として「3」が挙げられるわけです。
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次の問題は「中級編:柔軟性を削ぐ数学的考察」です。
「倍」「○○を繰り返していくと」など言った言葉から連想される数学的考察への先入観を払拭して、言葉の意味から浮かぶシンプルな発想を頼りに、答えを見びき出していく内容となっています。
■次の問題
File.036 – 中級編:柔軟性を削ぐ数学的考察
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