頭の体操クイズ – File.027
タイトル:ビット演算の汎用性
難易度 :上級
タイプ :数学的論法
所要時間:20分
出題元 :apple社入社試験
問題

[問題]
100階建てのビルディングで、ある高さ以上で壊れてしまう電球を20個渡された場合、どのようにして効率よく電球が壊れる高さを特定しますか?
[補足]
・特になし
ヒント
丁度半分の50階から試していくと、50、±25と奇数階からの検証となってしまい、余分な試行回数が増えてしまい効率的ではないです。
半々に割っていく際に、途中で奇数階が発生してしまうと、以後、割る際に効率よく割ることができず、+1回の余計な試行が増えてしまいます。
途中で奇数が発生しないためには、パソコンの概念でもあるあるモノが利用できますね。
解答
[正解]
64階からスタートして、壊れるor壊れないの判定に基づき、さらに半分の階数分増減を繰り返していくことで、効率よく電球が壊れる階を見つけることができ、最高7回の試行で特定が可能。
(その他の解答もあるかと思います。)
[補足]
この考え方に慣れるまで苦労はします。。。File.015 – 毒入りワインの見分け方の類似系の問題となります。
100階の内、どの階以上で電球が割れるかを考える時に、100階を際限なく半数に割っていくにはどうすればよいかを考えていくと、より多くの「対象」と「非対象」を選別しながら特定していく事ができるため、効率良く作業ができます。
(100階を半分に割った50階から電球を落とした場合に割れないとしたら、電球が割れる高さが100~51階まで絞れて、50階~1階までが対象外になることが分かります。50回分の試行を省略できました。)
ここで重要になってくるのが「2の累乗数」です。2つに分けながらなので。。。
この2の累乗数に合わせて割っていく事ができれば、必ず半分ずつに割っていく事ができますし、2の累乗数に当てはまらなかった分は、当てはめるように割っていってあげれば、素数にぶち当たらない限り必ず半分に割ることができます。
今回の場合は、100階なので、2の累乗に該当しません。そのため、100を超えない2の累乗である「64」からスタートします。
これ以上書くとダラダラしますので、検証は個人で行っていただけると幸いです。
[補足]
この考え方でいくと、
①64階→割れない(+32階)
②96階→割れない(+16階)
の場合、102階となりますが、階数の上限を超えているため、残りの4つの階で2の累乗で割って計算していけばよいです。
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次の問題は「中級編:0生み出す矛盾」です。
数え上げる時は「1」から始まり、数え下げる時には「0」まで数える、そんな矛盾を感じた事はありませんか。この「0」により歪んだ数え方を正していく事で、答えを導く内容となっています。
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